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予防歯科・メンテナンス

定期的な歯のメンテナンスが必要な理由とは

「通院していた治療も今日で終わり!」と喜んでいたのに、歯科医院で「次は●●日にいらっしゃってください」と来院を促され、「治療が終わったのになんでだろう?」と不思議に思う…。そんな経験はありませんか?

痛みや腫れもないので、前回、数回通ったが、メンテナンス目的で歯医者にいくのが面倒になってしまう方へのコラムでもお伝えしたように、ついつい億劫になって歯科医院へ足が遠のいてしまう方もいらっしゃるでしょう。

どうして定期的な受診が必要なのかと疑問に感じるお気持ちはよく分かりますが、やはり歯のメンテナンスはとても大切です。そこで今回は、治療後の定期メンテナンスがなぜ必要なのか、より詳しくご紹介します。

歯のメンテナンスが必要な理由

なぜ歯のメンテナンスが必要なのか、その理由について解説していきましょう。

歯周病菌の増殖を防ぐため

歯のメンテナンスが必要な理由:歯周病菌の増殖を防ぐため

歯周病が再発してしまう理由の一つに、歯周病菌の増殖が挙げられます。

実は、歯周病の治療が終わったからといって、歯周病菌が一掃されたわけではありません。依然としてお口の中には歯周病菌が存在しており、増殖のチャンスを狙っています。そして、口腔衛生状態が悪くなると細菌は再び増殖し、歯周病が再発してしまうのです。

実際、日本生活習慣病予防協会の報告にもあるとおり、日本人の2人に1人は歯周病にかかっており、もはや国民病と言える状況です。

細菌の増殖を抑えるには、口腔内を清潔に保つことが大切です。自宅でのセルフケアに加えて、歯科医院でのクリーニングを含んだ歯のメンテナンスを継続することにより、歯周病の再発を防ぐことが可能になります。

歯周病リスク要因への対策のため

歯周病の発生にはいくつかの要因があり、リスクが重なることで状態を深刻化させます。歯周病の発生や進行を防ぐには、患者さんご自身がリスクを理解することが大切です。

歯周病を加速させる主な要因としては以下のものがあります。それぞれのリスク要因を見ていきましょう。

  • 歯ぎしりや食いしばり(お口の癖)
  • 適合性が低い詰め物や被せ物
  • 喫煙(嗜好品や習慣)

歯ぎしりや食いしばり

歯周病リスク要因:歯ぎしりや食いしばり

歯周病は、歯ぎしりや食いしばりによって症状が悪化します。歯に過剰な力が掛かると、歯を支えている骨や周囲の組織がダメージを受けて炎症反応が強まります。その結果、歯周病を悪化させてしまうのです。

メンテナンスの際は、歯ぎしりや食いしばりを含めたお口の悪い癖を見極め、症状に応じて適切な処置を行います。

適合性が低い詰め物や被せ物

歯周病リスク要因:歯と合わない詰め物や被せ物

歯と合わない修復物(詰め物や被せ物)も歯周病のリスクを高める原因の一つです。歯と修復物の間に隙間や段差があると、そこから細菌が侵入し、虫歯や歯周病が発生しやすくなります。

メンテナンスでは、詰め物や被せ物の適合性や噛み合わせをチェックします。必要に応じて高さを調整したり、作り直す箇所もあります。

嗜好品や習慣

歯周病リスク要因:タバコなどの嗜好品や習慣

日常生活にも歯周病の発症リスクが潜んでいます。その代表例が喫煙です。

タバコに含まれる一酸化炭素は身体への酸素の供給を妨げますし、ニコチンは血管を収縮させる作用があります。血管が縮むと血流が悪化して、酸欠・栄養不足の状態になるため、歯周病が発生しやすいだけでなく、治療しても改善しにくくなってしまうのです。

また、生活習慣が乱れると歯周病も悪化します。食生活や嗜好品、睡眠やストレスなどにも大きく影響するため、場合によっては生活習慣の見直しを含めた改善が必要になります。

歯周病は生活習慣病の一種です。患者さんとの会話から、日常生活における歯周病のリスクを発見することもメンテナンスの目的です。

初診の流れでもご説明していますが、桜新町駅前歯科では、患者さんとの会話を何よりも重視しています。安心して何でもご相談ください。

早期発見と早期治療のため

歯のメンテナンスが必要な理由:早期発見と早期治療のため

歯周病に限らず、どのような病気でも早期発見ができれば、それだけ早く治りますし、予後も良くなります。

歯周病の初期段階は、痛みなどの自覚症状がほとんどなく、自覚しにくい状態です。そのため、異変に気がついた時には重症化しており、手遅れになることも少なくありません。特に、痛い時だけ歯医者に行く方は、症状が進行してから治療を開始するため、改善まで時間がかかる傾向があります。

定期的な歯のメンテナンスが習慣化していれば、万が一虫歯や歯周病が再発しても、簡単な処置で終わるため、大事には至りません。メンテナンスは病気を発見し、治療を始めるきっかけにもなるので、将来的な歯の健康にもつながるのです。

歯のメンテナンスの内容

実際の歯のメンテナンスでは主に次のことを行ないます。

  • 歯垢や歯石の除去
  • PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
  • 歯磨き指導(TBI)

こちらも順を追って解説していきましょう。

歯垢や歯石の除去

歯のメンテナンスの内容:歯垢や歯石の除去

どんなに丁寧に歯磨きをしていても、歯垢(プラーク)は残ってしまうものです。歯ブラシで除去しきれなかった歯垢は、やがて唾液に含まれるミネラルによって石灰化し、歯石へと変化します。

歯石は硬く、歯ブラシでは除去できません。歯石が付着していると細菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病にも罹患しやすくなるため、定期的なケアが必要です。

歯のメンテナンスでは、歯磨きでは落としきれない歯垢や、歯に付着した頑固な歯石を、専用の機械できれいに除去し、口腔内を清潔な状態にしていきます。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

歯のメンテナンスの内容:PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

PMTCとは、歯科医師または歯科衛生士(プロ)が、専用の機械(メカニカル)を使用して行う歯の清掃(トゥース・クリーニング)のことで、専用機器を用いた虫歯や歯周病、口臭対策に効果的な予防クリーニングを指します。

PMTCにより、歯の表面を滑らかに整えることで、歯垢や歯石の再付着を防ぎ、きれいな歯を維持することができます。

歯磨き指導(TBI)

歯のメンテナンスの内容:歯磨き指導(TBI)

歯磨き指導のことを、Tooth Brushing Instructionの頭文字を取り、TBIといいます。お口の健康を保つには、毎日の歯磨きが基本になりますが、歯のメンテナンスでは、患者さんご自身が効率よく確実に歯垢を除去できるように、歯科衛生士が正しいブラッシング方法を指導します。

一人一人の歯並びや口腔内の状態に合わせた歯磨きの方法のほか、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどのケア用品の選択や使い方なども指導し、セルフケアの質を高めます。

定期的な歯のメンテナンスをしっかり受けて、いつまでも健康な歯を

定期的な歯のメンテナンスをしっかり受けて、いつまでも健康な歯を

歯周病の主な原因は歯垢(プラーク)の蓄積です。歯周病は再発する可能性が高い病気ですが、ご自宅でのケアや生活習慣を改めることで、歯周病の発生を予防できます。

また、歯ブラシでは取りきれない汚れは、専門家である歯科医師や歯科衛生士に任せましょう。歯科医院での歯石の除去やPMTCによって、清潔な口腔環境を維持できます。ご自宅でのセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアを両立させ、良好な状態を保っていくのが何より大切です。

桜新町駅前歯科の特徴でもお伝えしていますが、当院は、一人一人の患者様と将来を見据えて長く向き合っていくことをモットーとしております。歯周病をしっかりと治して再発を防ぎ、口腔環境をいつまでも健康に保てるようにしていきましょう。

今回のコラムを読んで、お口の状態が気になる方や、歯のメンテナンスを受けたいと思った方は、桜新町駅前歯科までお気軽にご相談ください。

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