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歯周病

歯並びが悪いとどんな影響があるの?(心理面・社会性への影響編)

前回、歯並びが悪いとどんな影響があるの?のコラムで、歯列不正(しれつふせい:悪い歯並びのこと)がお口の健康へ及ぼす影響について紹介しました。

しかし、歯列不正による影響は、お口の健康だけにとどまらず、心の健康や人間関係などもっと広い範囲に悪影響が及びます。

そこで今回は、歯列不正が心理面や社会性に及ぼす影響についてご紹介します。歯並びの重要性について、改めて考えるきっかけにしていただけたら嬉しく思います。

歯列不正による心理面・社会性への影響とは

歯列不正による心理面・社会性への影響とは

「歯並びが悪いと、多少見た目が気になるだけなのでは?」と不思議に思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。

実は、歯並びの悪さを気にするあまり、コンプレックスを持ってしまうと、それが心や毎日の生活に影響を及ぼすこともあるのです。ここでは、歯列不正による心理面・社会性への影響を6つ紹介します。

顔つきや口元の印象による自信喪失

歯並びが悪いと、顔つきや口元の見た目の自信を失う

前回お伝えしたように、歯列不正の種類は様々ですが、症状によっては顔つきや口元の印象に影響し、コンプレックスの原因になることがあります。

たとえば、受け口と呼ばれる下顎前突症(かがくぜんとつしょう)や、出っ歯と呼ばれる上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)などです。これらは、上顎あるいは下顎の骨が前方に発育しすぎたことが原因で起こる歯列不正の一種です。

様々な不正咬合

下顎前突症や上顎前突症は顔つきにも影響し、症状が重くなると自信を失う原因となり、社会性の低下をもたらすことがあります。

第一印象への影響

歯並びが悪いと、第一印象へも影響が出る

犬歯低位唇側転位(けんしていいしんそくてんい)という歯列不正があります。これはいわゆる八重歯のことです。

日本では可愛いというイメージがある八重歯は、欧米ではドラキュラの歯、中国では虎の歯と呼ばれ、とても嫌がられています。それだけで第一印象を悪くするので、これからグローバルに活躍しようとする方にとって、八重歯は社会生活における障害となることもあるでしょう。

ガミースマイル

画像出典:提携医院の町田歯科・矯正歯科より

さらに、笑った時に上あごの歯茎が見えるガミースマイルも、気になる方は人前で笑いづらくなるなど、社交性の低下をもたらすことがあります。

これらは一例ですが、歯列不正によって海外留学や就職、結婚など、社会生活における妨げになる可能性も否定できないのです。

口臭によって人間関係にも影響が

歯並びが悪いと口臭の原因にもなり、人間関係に悪影響も

口臭は心理面に強く影響し、他者から指摘されたり、自分で感じたりすると、社会性の低下を招くことがあります。口臭は自分では気づきにくいからこそ、周りの反応に敏感になってしまいがちです。

特に、会話中に相手が顔を背けたり、距離を取ったりする様子を見ると、心に深い傷を負ってしまうかもしれません。

口臭の原因の大多数は、お口の中にあると言われています。特に原因となりやすいのが、お口の中の汚れや歯周病です。

お口の中の汚れ

叢生(そうせい)・乱杭歯(らんくいば)

叢生(そうせい)・乱杭歯(らんぐいば)など、歯並びがガタガタになっている状態は、歯並びが悪いとどんな影響があるの?のコラムでも触れたように、歯磨きも難しく、食べ物が残ったり、プラーク(歯垢)が付着したままの状態になりやくなります。

特にプラークは口臭を引き起こす原因の一つで、その中にいる細菌が食べかすをエサにして増殖し、臭いの物質を発生させます。

歯周病

歯周病

歯周病は歯茎や歯の周りの骨に生じる炎症性の病気です。歯周病の原因もまた歯に付着したプラークであり、悪化すると歯茎から膿が出たり、歯がグラグラしてきます。さらに歯槽骨が溶けてしまうと、歯が抜け落ちてしまいますので、早めに歯周病治療を受けましょう。

歯周病による歯茎の腫れや膿は、それ自体が臭いの発生源になります。進行すると歯周ポケットという歯と歯茎の隙間が深くなり、歯ブラシが届かない部分からも臭いが発生してしまいます。

口呼吸による記憶力・集中力の低下

歯並びが悪いと、口呼吸による記憶力・集中力の低下も

本来、呼吸は鼻からするもので、口で呼吸するものではありません。しかし、歯列不正の状態によっては、意図せず口呼吸になっていることがあります。

口呼吸は鼻呼吸と比べて、酸素供給量が少なくなると言われており、それにより、脳へ酸素が十分に行き届かず、記憶力・集中力の低下を招くこともあります。

また、口で呼吸をしていると唾液が蒸発し、お口の中が乾燥します(これをドライマウスといいます)。唾液には、お口の汚れを洗い流したり、細菌の活動を低下させたりする働きがありますが、唾液が蒸発するとこれらの働きも低下してしまいます。

口呼吸をしていると、お口の中に汚れがたまったままになり、細菌も増え、虫歯や歯周病、口臭の発生の原因となる可能性があるのです。

発音の不明瞭さによるトラブル

歯並びが悪いと、発音の不明瞭さによるトラブルも

私たちは言葉を話す時、お口の中で舌などを動かして、空気の流れを変えて音を作り出しています(これを構音:こうおん といいます)。歯並びに隙間やズレがあると、空気の流れも変わり、はっきり話そうとしても音が不明瞭になってしまうことがあります。

特に、サ行・タ行・ラ行の音は、歯列不正の影響を受けやすい音で、これらの音がうまく発音できないと、相手から聞き返されたり、違った意味に捉えられ、誤解されたりすることも多くなります。

また、はっきり話せないことにコンプレックスを感じると、人前で話すことに自信を失くしてしまい、社会性にも悪影響が現れます。

噛みにくさによる食事時の負担

歯並びが悪いと、噛みにくくなり、食事の際の負担が増える

歯列不正があると、上下の歯を適切に噛み合わせることができず、食べ物を噛み潰すことが難しくなります。

そのため、食べ物を噛む時にくちゃくちゃと音がしてしまったり、食べるのに時間がかかってしまうこともあります。また、飲み込みにくく、飲み物を飲む時にゴクンと大きな音が出てしまうこともあるでしょう。

こういったことに悩んでしまうと、周囲の目やマナーが気になって、食事を楽しめないという状況につながりかねません。そのため、他者との会食を避けるようになり、食事の時間が苦痛になるなど、心理的な負担がかかることもあります。

歯並びのお悩みは一人で抱え込まず、桜新町駅前歯科・矯正歯科にご相談を

歯並びのお悩みは一人で抱え込まず、桜新町駅前歯科・矯正歯科にご相談を

歯列不正は、見た目のコンプレックスだけでなく、様々な弊害とも相まって、社会性や社交性の低下を引き起こす可能性があります。

ただ、どうか歯並びの悩みを一人で抱え込まないでください。矯正治療により歯並びと噛み合わせを整えると、コンプレックスが解消されるだけでなく、お口の健康や心からの笑顔を取り戻すことができるからです。

歯列不正に気づいたなら放置せず、早めの対処をおすすめします。桜新町駅前歯科・矯正歯科では、矯正治療の専門知識、治療経験の豊富な歯科医師が治療を担当いたします。

歯並びに関することならどんな些細なことでも構いません。お気軽に桜新町駅前歯科・矯正歯科にご相談ください。スタッフ一同、誠実な治療をモットーに、患者さんのお口の健康と、心からの笑顔を守るお手伝いができればと願っています。

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