「以前、矯正治療を受けたのに、歯並びがまた乱れてきてしまった」…そんなお悩みはありませんか?
せっかく時間も費用もかけてきれいな歯並びを手に入れたのに、それが元に戻ってきてしまったら、残念な気持ちになりますよね。
矯正治療が終わった後に、治療前の歯の状態に戻ってしまうことや、再度歯並びが乱れてしまうことを矯正の後戻りといいます。
歯並びは時間の経過とともに変化する

歯並びは、矯正が終わったあとも、生活習慣や様々な原因によって、時とともに変化していきます。これが後戻りが生じる理由です。
ただ、矯正後の後戻りが生じた歯並びは、再矯正でもう一度整えることも可能です。戻り始めた早い段階で相談すれば、短い期間で治療を終えられることも多いでしょう。
そこで今回は、矯正の後戻りが起こる理由と原因、再矯正の方法や始める前の確認ポイント、繰り返さないための対策などについて解説します。
矯正後に後戻りが起こる主な原因
前述のとおり、矯正の後戻りとは、治療で整えた歯並びが、治療前の状態に近づいていくことです。そんな後戻りの原因は、ひとつではありません。以下でお話ししましょう。
リテーナーを使わなくなった

後戻りが生じる最も多い原因が、リテーナーを指示どおりに使わなくなることです。
リテーナーは、およそ2年以上使い続けるのが一般的です。しかし、仕事や引っ越しなどで通院が途切れると、リテーナーをつけない日が増えやすくなってしまいます。なくしたり割れたりしたまま、放っておくケースもあるでしょう。
もし、久しぶりにリテーナーをつけたらきつく感じた場合は、すでに歯が動きはじめている可能性があります。
親知らず・虫歯・歯周病などお口の中の変化

矯正後の口腔内の変化も、歯並びを崩す原因になります。親知らずが生えてくる、虫歯で歯の形が変わるといった変化が、噛み合わせに影響することがあります。
加えて、歯周病にも注意が必要です。歯を支える骨が減ると、歯が少しずつ動いて歯並びが崩れてくることがあるため、大人になってからの後戻りは、歯周病になっていないかも確かめておきたいところです。
口呼吸・歯ぎしりや食いしばり・頬杖などの癖

毎日の癖も、それがずっと続くことで歯並びは乱れていきます。口呼吸や歯ぎしり・食いしばり、頬杖などの癖(※)は後戻りの原因になりますし、舌で前歯を押す癖(舌突出癖:ぜっとじゅつへき)がある場合も、前歯が前に傾きやすくなります。
ひとつひとつの力は小さくても、毎日くり返されると歯は動いてしまいます。デスクワーク中に頬杖をついていないか、集中したときに歯を強く噛みしめていないか、一度振り返ってみましょう。
(※)より詳しくは、歯並びを守るために今すぐ見直したい習慣と、正しい対策とは?のコラムでも解説しておりますので、併せてご参照ください。
年齢による変化

後戻りは、治療の直後だけに起こるものではありません。矯正が終わってから何年もたって、歯並びが少しずつ変わることもあります。
特に変化が出やすいのは下の前歯です。保定期間を終えてから長い年月がたつと、下の前歯の凸凹が少しずつ増えていく傾向があるため、注意が必要です。
少し戻った歯並びは再矯正でもう一度整えられる
後戻りに気づいても、歯並びの状態に合わせて、もう一度歯を動かすことは可能です。ここでは、再矯正を受ける際のポイントと主な方法を紹介しましょう。
再矯正は早めに相談するほど短期間で終えやすい

再矯正は、後戻りに気づいた早い段階で始めるほど、短い期間で終えられることが多くなります。
歯並びのずれが小さいうちは歯を動かす量も少なくて済みますが、「少しだから」と様子を見ているうちに、歯並びの乱れる範囲が広がってしまいます。
保定期間中に後戻りに気づいた場合は、まず通っている歯科医院に相談しましょう。その場合は、リテーナーの調整や作り直しで様子を見て、改善しない場合に再治療を検討する流れが一般的です。
気になる部分だけを再矯正するか、全体の歯並びを整え直すか

再矯正の方法は、後戻りの範囲によって変わります。
前歯の軽い重なりやすき間など、後戻りの範囲が限られている場合は、気になる部分だけを動かす方法も選択肢になります。この場合は、動かす歯が少ない分、装置をつける期間も短くて済むでしょう。
一方、奥歯の噛み合わせまでずれている場合は、歯並び全体を整え直す必要があります。見た目は前歯の問題に見えても、原因が全体の噛み合わせにあることもあるため、きちんと検査をして確かめることが大切です。
マウスピース型の装置を使う再矯正もある

再矯正では、透明なマウスピース型の装置を使う方法もあります。目立ちにくく取り外せるため、仕事中の見た目が気になる大人にとって選びやすいといえます。
ただし、歯並びによってはマウスピース型の装置では対応に限界がある場合もあります。歯科医院で相談し、ワイヤー型の装置や、歯の裏側に装着する装置と比べながら、自分の歯並びに合う方法を選びましょう。
再矯正を始める前に確認しておきたいこと

再矯正は、1回目の矯正とは状況が違います。前回の治療内容や、今の歯と歯茎の状態を踏まえて計画を立てる必要があります。相談に行く前に、次の3つを確認しておきましょう。
前回の矯正について、わかる範囲で治療を受けた時期と装置をつけていた期間、リテーナーをいつまで使っていたか、歯並びが変わり始めたと感じた時期といった情報をまとめておきましょう。

前回と同じ医院に相談できるなら、治療の記録が残っていることもあります。別の医院で相談する場合も、治療前後の写真やリテーナーが手元にあれば持参しましょう。
また、虫歯や歯周病がある場合は、矯正より先にそれらの治療を優先します。費用は、動かす範囲や使う装置によって大きく変わるため、検査を受けたうえで見積もりを出してもらうのが良いでしょう。
再矯正を考えたら、何よりもまずは歯科医院でお口の中の全体をチェックしてもらうことをおすすめします。
再矯正を行わないで済むためにできること
歯並びを整えた後は、これまでお話しした後戻りの原因を踏まえて、保定の方法や生活習慣を見直すことが大切です。
リテーナーをきちんと使い続ける

リテーナーは、決められた保定期間が終わってからも使い続けるのが理想です。保定期間が終わったあとも、週に1〜2回、夜だけでもつけておくことがすすめられています。
冒頭でもお話ししたように、歯並びは年齢とともに変わり続けるため、リテーナーは歯並びを守るいわば「お守り」のようなものと考えましょう。寝る前にリテーナーをつけることを、歯磨きと同様の習慣にしてしまうのがおすすめです。
固定式リテーナー(フィックスリテーナー)という選択肢も検討する

リテーナーには、自分で取り外す「取り外し式」と、前歯の裏側に細いワイヤーを接着する「固定式」があります。固定式のリテーナー(フィックスリテーナー)であれば、つけ忘れによる後戻りを防ぐことができます。
どうしてもリテーナーを装着する習慣が身につかないという場合は、固定式リテーナーも選択肢に挙がります。
どちらが適しているかは、前回の後戻りの原因や自分の生活習慣に合わせて、歯科医師と相談しながら選びましょう。
定期的に歯並びとリテーナーを確認してもらう

保定期間中は、3〜6か月に1回ほど経過観察を受けるのが一般的です。
定期的にチェックを受けていれば、リテーナーの歪みや歯の動きにも早めに気づけますから、虫歯や歯周病の予防と併せて、メンテナンスの時間を上手に活用しましょう。
矯正治療後も歯並びのチェックは欠かさずに

今回お伝えしたように、矯正治療後も後戻りが生じることがあります。様々な要因によって歯並びは変化していくものですので、矯正治療が終わってからもきちんとケアすることが大切です。
しっかりとリテーナーを活用し、定期的なチェックを怠らないようにすれば、整った歯並びを長く保ちやすくなるでしょう。もし、少し歯並びが戻ってしまっても、早めに相談すれば、再矯正でもう一度整えることが可能です。
桜新町駅前歯科・矯正歯科には、日本矯正歯科学会認定医の矯正医が在籍しており、矯正の初回相談は無料で行っています。きれいな歯並びを手に入れたいと思う方はもちろん、矯正後の後戻りが気になる方も、桜新町駅西口から徒歩30秒の桜新町駅前歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。


