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矯正歯科

歯並びを守るために今すぐ見直したい習慣と、正しい対策とは?

「歯には遺伝的な要素が関係すると聞いたけど、歯並びが悪くなるのも遺伝でしょうか?」
このようなご質問をいただくことがあります。

歯の数や形状、大きさ、また歯の質(強度や色彩)は、遺伝の影響がある(※)とされますが、歯並びが悪くなる原因は遺伝だけではありません。実は毎日の何気ない生活習慣や無意識のクセが、歯並びに大きな影響を与えています。

歯は骨にしっかり固定されているように見えますが、実はとてもデリケート。強い力でなくても、弱い力が長時間かかり続けることで少しずつ動いてしまう性質を持っています。

そこで今回は、歯が動く仕組みや、歯並びに悪影響を及ぼす習慣、対策法について解説します。

(※)歯に現れる遺伝的要因について詳しく知りたい方は、提携医院であるポラリス歯科歯並びや虫歯、歯周病って遺伝するの?のコラムをご参考になさってください。

歯並びが悪くなる仕組みを知ろう

歯並びを守るためには、まず「なぜ歯並びが悪くなるのか」という仕組みを知ることが大切です。

歯は「弱い力」でも動いてしまう

マウスピース矯正の特徴とは?

歯が動くと聞くと、強い力でそうなるとイメージする方が多いかもしれません。しかし実際には、冒頭でも触れたように、弱くても持続的な力が歯にかかることで、歯はゆっくりと移動します。

実は矯正治療は、この性質を利用しています。ワイヤーやマウスピースで弱い力を継続的にかけることで、顎の骨の中に埋まっている歯をゆっくりと動かしていくのです。

ということは、日常生活の中で無意識に繰り返している動作も、歯を動かす力になり得るということです。

例えば、舌で前歯を押すクセ(舌突出癖:ぜつとっしゅつへき)や、片側だけで噛む習慣、頬杖なども、毎日続けば歯を動かすだけの力となり、歯並びに影響を与えます。

舌・唇・頬の筋肉バランスが歯並びを支えている

舌・唇・頬の筋肉バランスが歯並びを支えている

歯は、舌の内側からの力と、唇・頬の外側からの力のバランスによって、ちょうど良い位置に保たれています。このバランスが崩れると、歯は押される方向へ動いてしまいます。

たとえば、口呼吸が習慣になっていると唇を閉じる力が弱まり、舌の位置も下がりやすくなり、低位舌(ていいぜつ ※1)と呼ばれる状態になります。その結果、前歯を支える力のバランスが崩れ、出っ歯(上顎前突:じょうがくぜんとつ)や歯列の乱れにつながることがあるのです。

特に舌は想像以上に力の強い筋肉(※2)です。正しい位置に舌がない状態が長く続くと、歯列全体に影響を及ぼす可能性があります。

(※1)低位舌については、提携医院であるポラリス歯科滑舌が悪い?それって低位舌(ていいぜつ)が原因かものコラムをご参考になさってください。
(※2)舌の押す力(舌圧:ぜつあつ)については、同じく提携医院である町田歯科舌圧(舌の押す力)が歯並びに与える影響とは?のコラムを併せてご参照ください。

子どもと大人では影響の出方が異なる

同じ悪習慣でも、子どもと大人では歯並びへの影響の出方が異なります。

子どもの場合は、顎の骨がまだ成長途中にあるため、悪い習慣が顎の発育そのものに影響します。顎が十分に成長しないと、永久歯がきれいに並ぶためのスペースが不足し、歯並びが悪くなる原因になってしまうため、注意してください。

一方、すでに顎の成長が完了している大人はどうでしょうか。骨格への影響は少ないものの、日々のクセが積み重なることで、歯の傾きや噛み合わせのズレを引き起こします。特に、歯周病などで歯を支える組織が弱っていると、わずかな力でも歯が動きやすくなるので、大人の方でも注意が必要です。

歯並びに悪影響を与える習慣

ではここからは、歯並びを悪くする代表的な習慣を詳しく見ていきましょう。

① 口呼吸

歯並びに悪影響を与える習慣:① 口呼吸

普段、無意識に口が開いていることはありませんか?テレビを見ているとき、スマートフォンを操作しているとき、気がつくと口で呼吸していた経験がある方は要注意です。

口呼吸が習慣になると、舌が正しい位置に収まらず、前歯や歯列を内側から支えられなくなります。その結果、前述のように、出っ歯(上顎前突)や歯並びの乱れにつながることがあります。

② 舌突出癖(舌癖)

歯並びに悪影響を与える習慣:② 舌突出癖(舌癖)

こちらも上でお話ししましたが、飲み込むときや、無意識のときに舌で前歯を押してしまうクセを舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)といいます。このクセが続くと、前歯が前方に押し出され、出っ歯(上顎前突)やすきっ歯(空隙歯列:くうげきしれつ)の原因になります。

また、矯正治療後の後戻りの原因としても非常に多い癖なので、矯正治療中の方は注意してください。

普段は意識していなくても、1日に何百回と繰り返す、飲み込み動作のたびに舌が前歯を押していたら、その影響は無視できません。

これ以外にも、舌を上下の前歯の間から出すなど、良くない舌癖(ぜつへき:舌のクセ)があると、舌が正しい位置に収まらず、歯並びに悪影響をもたらすことがあるので、注意しましょう。

③ 頬杖・片側噛み

歯並びに悪影響を与える習慣:③ 頬杖・片側噛み

仕事中やテレビを見ながら、つい頬杖をついていませんか? また、食事のとき、無意識に片側だけで噛んでいないでしょうか?

頬杖をつく、片側だけで噛むといった習慣は、顎や歯列に偏った力をかけてしまいます。その結果、噛み合わせがズレたり、顔の左右差が目立つようになることもあります。

④ 指しゃぶり・爪かみ・唇かみ

歯並びに悪影響を与える習慣:④ 指しゃぶり・爪かみ・唇かみ

子どもの指しゃぶり(吸指癖:きゅうしへき)は有名ですが、大人でも爪を噛む(咬爪癖:こうそうへき)、下唇を噛む(咬唇癖:こうしんへき)、上唇を吸い込むといった口腔習癖(無意識に行うお口のクセのこと ※)を持っている方は少なくありません。

これらの習慣は、前歯に直接力を加えることになるため、歯並びへの影響が出やすいものです。子どもの場合は3歳頃までの指しゃぶりは問題ないとされていますが、それ以降も続くようであれば、歯科医師への相談をおすすめします。

(※)口腔習癖について気になる方は、提携医院である町田歯科お子さんの歯並びに影響する癖とは?のコラムをご参照ください。

⑤ 柔らかい食事・噛む回数の少なさ

歯並びに悪影響を与える習慣:⑤ 柔らかい食事・噛む回数の少なさ

現代の食事は柔らかいものが多く、噛む回数が減りがちです。噛む刺激が少ないと顎の発達が不十分になり、歯が並ぶスペースが足りなくなる原因になります。

⑥ スマホ姿勢・猫背

歯並びに悪影響を与える習慣:⑥ スマホ姿勢・猫背

スマートフォンを見るときの前かがみ姿勢や猫背は、頭の位置や顎の位置をズラし、噛み合わせに影響を与えることがあります。

姿勢と歯並びは、一見すると無関係なように思えますが、実は密接に関係するため、注意しなくてはなりません。

⑦ 歯ぎしり・食いしばり

歯周病リスク要因:歯ぎしりや食いしばり

就寝中や日中の歯ぎしりや食いしばりも、歯並びに悪影響を与える習慣です。

歯ぎしり・噛みしめを放置するとどうなる?~早めに始めたい対策法のコラムでも解説したとおり、歯ぎしりや食いしばりによって歯にかかる力は、通常の噛む力の何倍にもなることがあります。

この強い力が繰り返しかかると、歯が少しずつ移動したり、歯を支える骨(歯槽骨:しそうこつ)が変形したりして、歯並びが乱れることがあります。それだけでなく、歯がすり減ったり、歯周病が悪化することにもなりかねません。

歯ぎしりや食いしばりは、ストレスや噛み合わせの問題が原因のことが多いため、心当たりがある方は歯科医院で相談するようにしましょう。

今日からできる!歯並びを守る正しい対策法

悪い習慣がわかったところで、次は具体的な対策を見ていきましょう。どれも特別な道具は必要なく、日常生活の中で意識するだけで始められるものばかりです。気になる方は、ぜひ実践してみてください。

悪いクセに「気づく」ことから始める

歯並びを守る正しい対策法:悪いクセに「気づく」ことから始める

頬杖や爪噛みなどの悪い習慣は、無意識に行っていることがほとんどです。改善の第一歩は、まず自分のクセに気づくことです。

パソコンに「姿勢チェック」という付箋を貼ったり、スマートフォンに姿勢を意識するリマインダーを設定したり、家族や同僚に「頬杖をついていたら教えて」とお願いするのも良い方法です。

鼻呼吸を意識する

歯並びを守る正しい対策法:鼻呼吸を意識する

まずは口を閉じる意識を持ち、鼻呼吸をすることが大切です。寝るときに口が開いてしまう場合は、環境を整えることや、必要に応じて医療機関に相談しましょう。

鼻詰まりが常時続いている場合には、耳鼻科等での治療も必要になる場合があります。

舌の正しい位置を覚える

歯並びを守る正しい対策法:舌の正しい位置を覚える

舌の正しい位置は、スポットと呼ばれる場所です。

上の前歯の裏側から少し奥に入ったところ、上顎にわずかにへこんだ部分があります。舌の先端がここに軽く触れ、舌全体が上顎に吸盤のように軽く貼りついている状態が理想です。

日常的に正しい舌の位置を意識することで、歯並びへの悪影響を防ぎやすくなります。

姿勢を整える

歯並びを守る正しい対策法:姿勢を整える

スマートフォンを見るときは、画面を顔の高さまで持ち上げて、目線を下げすぎないようにしましょう。デスクワークの際も、背筋を伸ばし、頭が前に出すぎないよう意識することが大切です。

お子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんの勉強中の姿勢にも気を配るようにしてください。机と椅子の高さが合っているか、足が床についているかなど、正しい姿勢を保ちやすい環境を整えてあげましょう。

よく噛む食習慣

歯並びを守る正しい対策法:よく噛む食習慣

一口ごとに20〜30回噛むことを目標にしてみてください。噛む回数を増やすことで、顎の筋肉が鍛えられ、顎の発達を促すことができます。

メニューを工夫するのも効果的です。根菜類、ナッツ、干物、玄米など、噛みごたえのある食材を意識的に取り入れるようにましょう。よく噛むことで満腹感も得やすくなり、食べ過ぎを防ぐことにもつながります。

早食いは避け、食事のための時間をきちんと確保することも、噛む回数を増やすためのポイントです。

習慣を見直して、健康的な歯並びを守りましょう

習慣を見直して、健康的な歯並びを守りましょう

お伝えしてきたように、歯並びは、生まれつきの要因だけで決まるのではなく、毎日の習慣の積み重ねによって大きく左右されます。悪影響を与えるクセに早く気づき、しっかりと対策をすれば、正しい歯並びを守ることができます。

習慣を見直すのに遅すぎることはありません。きれいな歯並びは、将来的に虫歯歯周病の予防にもつながりますし、子どもも大人も、今からできることはたくさんあります。

桜新町駅前歯科では、綿密なカウンセリングを通じ、患者さん一人ひとりのライフスタイルも勘案したうえで、健康的な歯を保つためのアドバイスをさせていただきます。

現在歯並びが気になっている方はもちろん、今回のコラムをお読みになって、「無意識のクセが歯並びに影響しているか知りたい」とお感じになった方も、ぜひ一度、日本矯正歯科学会の認定医も在籍する、桜新町駅すぐそばの桜新町駅前歯科までお気軽にご相談ください。

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